「雪…雪ちゃんって呼ぶことにする。」
なんとなく、雪ちゃんのまわりに花が咲いてそうな穏やかな雰囲気に、私はそう口にした。
「…いくら女みたいだからって、ちゃんつけはないよね?」
ひく、とほおを引きつらせた雪ちゃんに私は首を傾げた。
「誰もそんなこと言ってないじゃん?
雪ちゃんかっこいいし、女の子には見えないよ。」
確かに中世的な顔立ちに、穏やかな雰囲気、少し長い髪をハーフアップにしてたら、聞こえは女の子見たいかもしれないけど。
背も高いし、実物はお兄さんって感じだ。
「……面白い子だね、ゆかりちゃん。」
雪ちゃんか…といって面白そうに笑う雪ちゃんは、明日翔にむかってそういった。


