明日を翔ける〜天翔〜




「ほぼ初対面なのになにいってんだろ。
族の総長なんて、怖いに決まってる。

…でも、今私、すごくさみしいから。
しばらくここにいてよ。」

「……。」

無言でぎごちなく私を引き寄せた明日翔に、私はそっと頭を預けた。


人に頼るのはいつぶりだろう。


暖かさを感じたのはいつぶりだろう。


「あったかい…」

無骨で大きな手が、不器用に私の頭を撫でる。


少しだけ、少しだけ。


涙が零れた。