「…こんなとこで飯とか、バカなのか?」


怪訝そうに私を見る、あの時のふわふわ黒髪男に、私は眉を顰める。


「あなたに言われたくないんですけど…」


屋上にいた張本人がなにを言うか。


「お前、名前は。」

なにを思ったのかどっかりとベンチに腰掛けていきなりそういった。


「須玖、ゆかりですけど…
あなたは?」


お弁当を休むことなく食べ進めながらお返しに聞いただけのはずだったんだけど…


「あの?」