寒いのが苦手なくせに、どうしても空がみたかった私は、屋上に出かけた。 今日は晴天で、日差しは暖かい。 お弁当を日向のベンチで広げて、1人穏やかに、体を震わせながら食べていた。 「あの日もこんな晴れてたっけ。」 ああ、やっぱり。 さみしいかも、しれないーー。 「さみぃ……あ。」 物思いにふけっていた私の思考に釘を指したのは、何処かで聞いたような…。 「あ、あの時の。」