「…気をつける。
あれに睨まれたら私でも冷や汗だわ。」


ちらりとリカコを盗み見ると三重くらいに重ねたつけまつげが恐ろしくうつる。


「あれなら空も飛べるわね。」


そういって肩を竦めると、百合は笑い転げたのだった。