明日を翔ける〜天翔〜



「どこ行こうとしてた。」

「…ちょっと外へ気晴らしに?」

瞳を泳がせながら言うと、ため息をついたアスカは無理矢理私をベッドに寝かした。

「ったく、大人しくしてろ。」

「…もう平気なのに。」


まったく、過保護というやつだ。


「俺、ユキって名前があるんだけど。」

「俺はヨシツネだ!なんでアスカは黒髪くんじゃ無いんだよ。」

「ナナオ。赤髪君はやめろ。」


病室に備え付けられたイスに座った彼らは、そう言って少し拗ねた顔をした。


「よろしく、ユキちゃん、ヨシツネ君、ナナオ。」


…この場合はよろしくは不適切なのかな。

一応知り合い?だったらしいし。


『まったく忘れてるわけじゃなさそうだね。』


「ユキちゃん」は、なにやらアスカに耳打ちして、にっこりと笑った。