それが、ゆかりの父が俺に残したメッセージだった。 俺は、ゆかりを守れなかったーーー。 「また、危険な目にあわせるかもしれない。 ゆかりちゃんは忘れてるし、このまま俺たちのこと忘れたままなほうが、幸せかもしれない。 …そう思ってるんだろ?」 雪は、俺の目をまっすぐみてそういった。 …図星だ。 そのくせ。 『父の指輪を持ってるの、あなたでしょう。』 「思い出すかもしれないって、期待もしてんだよ、俺は。」 なんてわがままな。 …俺は、こんな男だったのか。