明日を翔ける〜天翔〜




「ゆかりちゃん。
…本当は、本当は止められてるんだけど。

アオイアスカさんのこと思い出してあげて欲しい。
彼は今きっと罪悪感でいっぱいで、苦しんでる。
ーーでもね、2人で乗り越えて欲しい。

怪我をしてて、記憶をなくしてるゆかりちゃんに言うのはひどいかもしれないけど、それが2人が本当に幸せになれる道だと、思うんだ。」


私にはなぜ彼が罪悪感を感じてるかわからなかったけど、百合の一生懸命さに、自然と口が開いた。


「私、自分がわからないんだ。
アスカが大事な人だっていうのは、何と無く分かるのに。

何も思い出せないのが、辛い。
そんな私が近くにいたら、またあんな顔をさせちゃうんじゃないかって。

アスカだけじゃない、他の人たちも、苦しめるんじゃないかって。」