明日を翔ける〜天翔〜




間に合え。


間に合え、間に合え、間に合えーーー。


アドレナリンが大量に分泌されているのか、全てがスローモーションに見えた。


『あの男を追え!』

鬼気迫る雪ちゃんの声に、私の嫌な予感は強くなる。


絶対にだめーーーーーーー。


こんなボロボロの明日翔を、こんなにまでなって私を守った明日翔を。



あんなやつに、手を出させない。


『だめだ、ゆかりちゃん!』

『やめろ、下衆が!!!!』


バタバタと天翔の人たちが駆けつけてくれる。


あぁほら、こんなに愛されている。


だから、私はこうすることを厭わない。