明日を翔ける〜天翔〜




「ありがとう、あなたのことは助けてあげるわ。」


「え、…うぁっっ!!」

かなり緩んだ腕をつかんで引っ張ると、鳩尾に肘を入れてから掌底(しょうてい)を食らわせた。


さっきまで私に使われていた縄を使ってなんとか手足を結ぶ。


警察官の娘舐めんじゃないわよ!
…とは言わなかったけど、心の中でそう言った。


「明日翔!」

「……ゆかり。」

ボロボロになった明日翔に、私は声の限り叫んだ。