明日を翔ける〜天翔〜




「…ねぇ、あなた。名前は?」

私は、私を拘束しているひょろ長い男に声をかけた。


「…あ?だまれ!」

「いいから、名前、教えてよ。」

幸い制服ははだけているし…醜い体ではないはずだ。

甘えるようにしていってみると、以外と簡単に口を開いた。


「哲平だ。」

「…哲平君、私さ、思うんだけど、暴走族のこと良くわかんないから聞いてくれるかな。」

目の前では明日翔がじわじわと傷を増やしている。

早くしなきゃ、やるのよ、ゆかり。


「このままじゃ明日翔が…
でも彼が負けたとして、何が変わる?

真白のいってることも間違いではないけど…幹部全員は多分無事よ、真白に味方しても、結局潰されるんじゃないのかな。」


「…そんなことはっ」


「あなたが真白につくメリットは?
なぜ哲平は彼についたの?」


「……それはっ」


「彼はあなたが信じるに値する人なの?」


目の前で人を裏切った人が、あなたを守るの?