明日を翔ける〜天翔〜




「…好きにしろ。」

「明日翔!」

「無力な女の子はだまってみときーや。」


真白はそう言うと、細い足で蹴りを繰り出した。


鈍い音が辺りに響く。


(下の喧騒はまだ聞こえてる…助けはまだ来ない。)


「…的確に急所外して攻撃受けるなんて、さすがやね明日翔さん。

場数踏んでるだけありますわ。」


「………っ、減らず口が。」


私が考えを巡らしている間にも、明日翔は少しずつ痛めつけられていく。


明日翔は強い。

でも不死身じゃない。

このままじゃいつかは負けてしまう。

明日翔の負けは天翔の負けだ。

築いてきたものを、こんなところでぶち壊すわけにはいかない。


絶対に、そんなことはさせない…!