「どうやって、潰すつもりなのよ。」

現実的に言ったら無理だ。

日向の勢力を誇ったって、所詮天翔の傘下程度だろう。


「姫さん、自分がどれだけ大事にされてるか、わかってへんの?

ここに来るのに証拠は一切残してへん。
喋るとしたら…あの金髪の女や。


せやけどな、全部終わったら明日翔さんはあんたのものになりますゆうたら、簡単に言うこと聞いたんやで?
あの子はしゃべらん、自分が大事やから。


そしたらどうすると思う?
姫さんのことが大事な大事な明日翔さんは、総力あげてあんたさんのこと探しはりますやろ。

そしたら?


どこが手薄になるーおもう?」


「……天翔の本拠地ね。」

私の苦虫を噛み潰したような言葉に、真白はニヤリと笑った。


「口だけやのうて、頭はわるぅないんやね、姫さん。」