明日を翔ける〜天翔〜




「明日翔…こっち。」


明日翔は神妙な顔つきの雪に呼び寄せられると、青白い防犯モニター独特の動画の一部始終を見せられた。


「……くそったれ。」

黒づくめの集団に、抵抗するゆかりの姿。

俺は、こんなに無力だーーー。


「ここ、見て。」

雪の言葉にまた視線を上げる。


「ーーーーーーーー!?」


……まったく、お前は。


防犯カメラを睨みつけるような視線は、俺たちがこれを見るのがわかっているかのように。


「3.5.1.4…。これ、車のナンバーだね。」

指で奴らにばれないようにそう示したゆかりは、次の瞬間くたりと倒れこみ。


…画面から姿を消した。


「俺たちのお姫様は、相当なキレものみたいだね。」


「普通の女じゃねぇな。」


…まってろ、ゆかり。