明日を翔ける〜天翔〜




「スペシャルフランク、ありますか?」


タブンイレブンのスペシャルフランクは、私のお気に入りの食べ物…なのは置いといて、私は店員に、声を潜めて言った。


『蒼井明日翔が来たら、この携帯を渡してください。…私は大丈夫だと。』


女性店員は目をパチクリして、首を傾げた。


『お願いしますね。…絶対に。』


こんなに真剣な顔をしたのは久々かもしれない。


天翔総長の名前と私に気圧されたかわいそうな女性店員は、コクリと頷いた。


「あれー、スペシャルフランク、売り切れですか。残念です。」


怪しまれないように、少し大きな声でそう言った私は、店員に会釈をして金髪の少女の元に向かった。