明日を翔ける〜天翔〜




「…俺の。」

嬉しくてにこにこしていると、くいくい、と制服の裾がつままれて不機嫌顔の明日翔にそう言われた。


「…はいはい。」


いかん、にやけるところだった。


最近キャラ変でもしたのかと思うほど、明日翔はかわいい。


「はい、どーぞ。」

青い箱に黒いリボンで包装したバレンタインのチョコレートと小さなプレゼント。


明日翔のやつは特別仕様なのだ。


「ゆかりちゃんは、明日翔がこんなに沢山貰ってても平気なのー?」


不可解そうな雪ちゃんの声に、私は首を傾げた。