「やっほーーー、……お?」


新学期。


学校が終わっていつもの資料室③に入ると、みたことのない顔が1人。


「あ、あぁ、ゆかりちゃん久しぶり…」

「よ、よぉ!」

「………。」

困ったような顔をしてそういうのは雪ちゃんと義経君。

七尾は面倒臭そうにため息を吐いた。


年末年始に遊びまくった私は、生活費のために始業式まで必死になって働いたのだ。


迎えの三鷹くんやよっちゃん君、明日翔にはあっていたけど、雪ちゃんたちに会うのは久々だった。


微妙な反応の3人に首を傾げながら定位置のソファに座ると、明日翔はピクリと反応した。


「…なんなの?みんなして。」


なんかあったのだろうか、と思いながらもさして興味もなかった私は、スクバから勉強道具を引っ張り出してパラパラとめくった。


念を押すけど


私は普通の女子高生です。