明日を翔ける〜天翔〜




「二郎とゆかりちゃんって…」

こちらを伺うように切り出した雪ちゃんに、私は肩を竦めた。


「中3の担任の息子さんなの。
たまたま高校が同じで。」


世の中狭いってこう言うことだと思う。


新田組の件で忙しかったり、基本的に大衆行動に向かない私の性格で、私には友人と呼べる人が数える程しかいなかった。


そんななか金髪ヤンキーだった二郎は、間違いなく親しい友人の1人だった。


「須玖、かなり鈍いでしょ。
男の決死のアプローチも気づかず、無意識に一刀両断するから女子達の癇に障ったんだろうな。

まともな友達、ゼロ、だっただろ。」