ふ、と目を覚ますと嗅ぎ慣れた甘い香りに包まれていることに気づく。
明日翔は抱きしめて寝るのが好きだった。
そっと明日翔の顔を覗き込むと、疲れているのかぐっすりと眠っているようだった。
…忙しいんだろうな。
最近はなにやら神妙な顔をして幹部同士顔を付き合わせる時間が多くなった気がする。
私が知ってもどうにもならないし、特に聞く気はないけど、彼らの体のことは心配だった。
羨ましいほどすべすべの頬に手を滑らせると、少し身動きする明日翔。
そっとキスを落とすと、するりとベッドから抜け出た。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…