両サイドを見て見ると、真っ黒なバイクとヘルメットをかぶった七尾と、真っ赤なバイクとヘルメットの義経君。
…派手だなぁ。
山道に差し掛かった辺りでぐんとスピードを上げた天翔に、さすがに恐怖を感じる。
「私、今更だけど絶叫マシンとか嫌いなんだよね…」
「怖いか?」
青ざめる私の手を取った明日翔が唯一の拠り所かのように、私はぎゅっと握った。
「手汗すごいな。」
「我慢しろばか。」
いつもなら失礼な物言いに文句の一言でも言うところだけど、今の状態ではとても無理だ。
周りの景色は一瞬で変わっていくのに、、ピッタリとくっつくバイクに違和感を覚える。
「もうすぐいいもんが見れる。」
興奮が滲み出たような明日翔の声音に、恐怖なのか興奮なのか(多分どっちもだろう)私の胸がドキドキと波打つ。


