「大丈夫?」 稲妻のごとくゴミを取り除いた私は、触れただけで冷や汗を垂らす隣の男にそう言った。 「………。」 黙りこくる七尾にどうしたもんか、と話が終わったのかざわめき出した男たちを見ていると、唐突に七尾は口を開いた。 「中2の時に、10個上の義理の姉に襲われたんだよ。」 「は?」 なんでもないことのようにいう七尾だけど、その拳は強く握られていた。