台の上を見ると、まだ明日翔が話している。
走りはそれだけ危険でもあるってことなのかな、なんて。
…ん?
「七尾、髪にゴミついてる。」
ちらりと隣の七尾を見ると、紙くずみたいなのがついていた。
「あ?」
「違う、違うよ、もっと右。」
「……どこ。」
「もう、とったげる。」
ガシガシと赤髪を探る七尾にため息をつくと、そっと髪の毛に触れた。
その瞬間、ピシリと音がしそうなほど固まった七尾に、私までびっくりして固まってしまった。
…忘れてた。
こいつ女嫌いなんだ。
最近は話してくれるから忘れてたけど、触られるのは無理らしい。


