「これで心置きなくゆかりにさわれる。」


その言葉にピクリとした私は呆れたように口を開いた。


「今までのどこが、我慢してたの。」


付き合う前にキスした男がなにを言うか。

それ以前に、やっぱりあのスキンシップの数々は異常だった



(嬉しかったことには変わりないけど。)



「お前はもう、俺の女だ。」


「明日翔も私のだね。」


おどけたようにいってそっと抱きつくと


「あぁ。」


明日翔はそういって、私を強く強く抱きしめた。