『百合!助けて!』


あれから終始機嫌が良かった(無表情なのだが!)明日翔がガツガツとクリームパスタを食べて帰って行くと


私はスマホを掴み取ってすぐに彼女に電話した。


解決しない謎をいつまでも抱え込むのが大嫌いなのである。


そんな時に頼りになる(と願いたい)のは、私の周り唯一の一般人及び女友達の百合しかいないのだ。


『ど、どうしたの、ゆかりちゃん!』


いつになく取り乱した私に、百合は驚いた声を出した。