トイレから戻った私は、とりあえず気持ちを落ちつかせようとホットミルクを淹れた。 明日翔にはカフェオレを。 普通の女子高生のうちに、コーヒーなんておしゃれなものはないのだ。 「…はい。」 「さんきゅ。」 一応買っておいたお客様用の茶色いマグカップは、もはや明日翔用になったようなもんで。 転校1ヶ月、結局女の子を家にすら呼んだことないことに、すごい世界に踏み込んでるんだと改めて自覚した。 私の友達と言えば、百合と天翔の男たちくらいなのだから。