「ゆかりは、俺がいつもどれだけ我慢してるか知らないだろう。」 そういっていつも無表情の顔を切なげに歪めた。 「今朝から急に様子がおかしいし、全くこっちのことをみないと思ったら…期待させるような顔をする。」 なにをいってるのか、わからなかった。 「誘うようなことを平気でいって、そんな顔をする。」 そう言って私の頬に大きくて骨ばった手を重ねた。 「俺がどれだけお前を……」 ただ、一つだけわかるのは。 「あ、すか………」 私の中はこの男でいっぱいだということだ。