明日を翔ける〜天翔〜




回された腕にも、規則正しい鼓動にも、彼の香りにも酔わされて、とろんとした気分になってきた。


「誘ってるのか。」


そういった明日翔は私の首元に顔をうずめた。

ふわふわの髪が頬に触れてくすぐったい。

「ん……くすぐったい。」


首にかかる吐息が熱くて、どうにかなりそうだ。

冷たい印象のこの男が、こんなに熱いなんて。


「……ゆかりが悪い。」


唐突にそう言った明日翔は、私の顎をすくい取って

「あすか…?………っ」


そっと。


キスをした。