明日を翔ける〜天翔〜




「なんでこんな体制に?」

「ゆかりが寒いって言ったからだろ。」


だからなんで!!


確かに背中は暖かいし、胸の鼓動のせいで逆に暑いくらいだ。

近くに感じる明日翔の甘い匂いに、くらくらする。

「ゆかり?」

もう、いいや…

くてん、と諦めたように明日翔によりかかる。

ドキドキしてくらくらして私はもう、いっぱいいっぱいだ。


「明日翔、いい匂い。」


諦めて明日翔の匂いを胸いっぱいに吸い込むと、ピシリと音がするくらいわかりやすく、明日翔は固まった。