「お腹いっぱい。」
「女の胃袋だと思えないな。」
失礼な!
さっきから絶対バカにしてる。
「睨んでるつもりか?」
「なっ…!」
悔しくて斜め上を睨みつけるも、総長さんには痛くも痒くもないらしい。
「ほら、帰るぞ。」
さりげなく繋がれた手は俗に言う恋人つなぎで。
「何かたまってんだ。」
「えっ…だって、手が…」
いつもはそんなつなぎ方しないのに。
落ち着いていた心臓がまたばくばくと動き出した。
「許しもでたし、これからは遠慮なくいくから。」
覚悟しとけよ?
そう意味のわからない言葉を紡ぐ明日翔に、赤くなりながら首を傾げたのだった。


