私にはたくさんの思い出がある。 お父さんが気に入って、そして私を託した彼に、もっててもらいたいのだ。 私は明日翔にもらってばかりだから。 しばらく指輪を見つめると、またゴソゴソと棚をいじって取り出したチェーンに通して首にかけた。 「お揃いじゃん。」 私がおどけたように言うと、そうだな、と言って笑った。 今日の明日翔はいつになくよく笑う。 私はそれがすごく嬉しかったー。