久々にみたお父さんの筆跡。 私はもう、堪えきれなくて。 両目から決壊したように流れ出る温かいものを拭うこともせず、手紙を見つめ続けた。 そんな私を明日翔はそっと引き寄せて頭をぽんぽん、としてくれる。 その暖かさが両親の暖かさとかぶって、余計に涙が出た。 「…あすか、これ。」 封筒の中に残った1枚の紙を、明日翔に渡した。 父は、彼にも手紙を残していたのだ。 息を飲む音が聞こえて、カサカサという音と共に手紙が開かれた。