「ちゃんと俺のこと見ろ。 ……ほら、行くぞ。」 顔を離して手を取り直すと、頭をがしがしと撫でられ、明日翔は歩き出した。 「明日翔って、兄弟とかいるの?」 「ハルと同い年の兄貴。 今家出てるけど。 母さんは午後から出かけるらしい。」 明日翔のお兄さんか…。 明日翔ににてるのかな? 「もうつく。」 「意外と近いんだね。」 ドキドキする胸を静まらせながら、意外とアパートから近い明日翔の家に到着したのだった。