「ゆかりが…宗一郎さんの娘? ずっと、探してたんだ。 なのに、こんなに近くにいた。 奇跡か? 今なら信じられる、奇跡や運命なんて言葉だってな。 会いたかったんだーーーー。」 震える声でそう言った明日翔に、たまらなくなった私はギュッと抱きついた。 亡くなる前に、お父さんがきっと、私やお母さんの次に愛していた、信じて手紙を託していた明日翔に、こうして巡り会えた。 私に居場所をくれると言った人。