「10月くらいだな。
突然俺を呼び出した宗一郎さんは、封筒を渡したんだ。
…近頃物騒な動きがあるから、もし自分に何かあったら。
娘に渡してくれって。」
その言葉に、時が止まったようになった。
お父さんはわかってたんだ。
自分が狙われてたってことに。
「俺はその時もう、大体宗一郎さんがどう動きているのか知っていたからー。
その封筒を受け取った。
ずっと、自慢するのに名前すら教えてくれなかった宗一郎さんが、俺にそれを託したんだ。
宛名をみて始めてゆかりだと知った。」
なにそれ、お父さん…っ
意味、わからないから。


