新田をつぶせとは思ってない。 物的なものなんていらない。 秘密を教えたことで、私を信用してくれたらいい。 この情報のおかげで、すこしでも彼らに危険が訪れなければいい。 「あとは俺達に任せろ。 …もう危ないことはするな。」 そう言ってぽんぽん、と私の頭を撫でる明日翔に、うん、と頷いて笑った。