明日を翔ける〜天翔〜



誰もが息を飲むなか、明日翔はそっと手を握ってくれた。

いつの間にか、大丈夫だと思っていたのにーーー。

手はガクガクと震えていたんだ。


「なぜご両親は、殺されたのかな?
そして、その理由を知った理由は?」


ハルさんの問いかけに、私は息を吸い込んだ。


「父は警察官だった、しかも、ヤクザ取り締まりのね?
父は何か掴んだのよ。
そして母は何か情報を洩らしたと思い込まれた。

そこのことの真相はもうわからないんだけどね?

新田と繋がる荒川は、事実が流出したら共倒れ。

それを隠蔽するために叔母は新田の組長に依頼した。

それを知ったのはお葬式の後、叔母の部屋に用事があって中で待ってた時。


誰もいなかったのに、部屋に入ってきたのは真黒スーツの男だった。
私ビビっちゃって、すぐ隠れたのよ。

そしたら叔母もすぐに戻ってきて、さっきの話や報酬の話しを始めた。」