「だからって、あんたが新田組の内情を知っているわけはなんだ。」
七尾の言葉に、私は私だけの秘密を打ち明ける準備をする。
全員ーーもちろんハルさんの顔にもーーもはや笑顔は浮かんでない。
「それは……。
私の両親を殺したのは、新田組だから、よ。」
交通事故じゃなかった。
いや、交通事故だった、でも。
「私の両親は故意に車で突っ込まれたの。
交通事故に見せかけて。
その車に乗っていたのはまだその時高校生だった男だった。
当然免許なんて持ってない。
買わられたの、新田に。
無免許だったら故意の事故だったとも思われないし、高校生が車に乗ってる時点で刑務所に突っ込めるし。
全ては新田の思惑通りに進んだ。」


