「新田組は…七尾の言葉を借りれば紛れもない黒だよ。」 私の言葉に、その場はシン、と静まった。 「どういうことだ。」 なぜ知っている? 明日翔の低い声に、私はなんでもないことのように答えた。 「なに、私のこと調べなかったの? 私の母は荒川ホールディングスの長女。 まぁ、警察官のお父さんと駆け落ちしたから親戚とはほとんど勘当状態だったかど。 その親戚、荒川ホールディングスの現女社長がつい最近まで私の面倒をみていた叔母さん。 荒川の後ろには…新田組がついてる。」