「星になって見守ってるって…私は幼稚園児かって。」


そう言っても、バルコニーにでて星を見つめる私は単純なんだ。


「さみしいんですけど…お母さん、お父さん…。」


2人の結婚指輪はネックレスにして首にかかってる。

結婚記念日…命日でもあるその日が刻み込まれたそれ。


「泣けないもんだな…。」


泣いたら、空にいる両親を心配させちゃうだろうから。


「まっすぐ、私らしく…か。」


冬の空はキラキラとたくさんの星が輝いていて、どれが両親なのかわからなかった。