「それは、幹部と天翔自体が全員認めないと渡せないものなんだ。
初代からの習わしでね。」
…私は熱血なわりになんとも繊細なことをするんだな、と意外に思った。
完全に私の中では初代は、ごつくてむきむきの熱血巨漢、ってイメージなのだ。
「そこでそっぽ向いてる七尾も、認めたんだよ。」
驚いて七尾をチラ見すると、バツの悪そうな顔をしてから、私をちらりと見た。
「女は嫌いだ。
…でも、あんたを人としては認めてる。」
「…ありがと。」
女として認められたいわけではないし、私にはそれで十分だ。
「あんなこと言ってるけど、実は今更仲良くしたいなんて言えないだけなんだよ。」
「雪!余計なこと言うな!」
こっそり、に見せかけてきこえよがしに私に向かって言った雪ちゃんに、七尾は顔をひくつかせた。


