「主な族は5つ。

M地方には
「白騎(はくき)」「黒騎(こくき)」

T地方には
「日向(ひゅうが)」「劉(りゅう)」「海(かい)」

中心となるのはここ、天翔だ。」


「本陣がここってことね。
全部で何人くらいいるの??」

そういって首を傾げると、答えたのは赤髪の男だった。

「…天翔本体は約100。
5つの族はそれぞれ100、その下に細かいのが組み込まれている。」


「ふぅん。

ね、まって。君、名前なに?」


いつまでも赤髪君では困るのだ。


唐突に話を折られた赤髪君は少し目を見開いている。


「まだ名前行ってなかったの?七尾。」


呆れたような雪ちゃんに、むすっとした赤髪君はなかなか口を開こうとしない。