一人だけ状況把握できずに、明日翔の横で固まっていると、次の瞬間一気にフロアが静まった。
「いいか、お前ら。
…これからゆかりが天翔の女だ。
全力で守れ。
それが天翔の力になる。」
「「「「「はい!」」」」」
低くて力強い声はフロアを震わせた。
何時もの私なら、不良のくせにはい、かよ!と突っ込むところだろうけど。
今回ばかりは違った。
声を張り上げた、総長としての顔を見せた、蒼井明日翔という男に。
その声に、オーラに、横顔に、言葉にーーーー。
魅せられてしまったー。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…