明日を翔ける〜天翔〜




私は幼稚園児か、と思う反面、母らしくもあって。


「……ゆかり。」


ずっと黙っていた父は、すでに大粒の涙を流していた。


「やだ、お父さん、初めて泣いてるとこ見たんだけど。」


そっとハンカチで拭うと、父はふわりと笑った。


「ゆかりが生まれた時…以来だ、泣くのは……。
大事な、大事な、母さんと父さんの娘…

強く生きなさい。
お前らしく。

変な男には、騙されるな…
泣かせる奴がいたら…父さんが許さん。」


ゆっくりと、力強く紡ぎ出される言葉に、私は大きく頷いた。