明日を翔ける〜天翔〜




俗に言う膝枕と言うやつである。


こんなイケメンを膝枕できる人なんて、どれくらいいるんだろう、なんてくだらないことを考える。


無造作で、ふわふわの黒髪をそっと撫でながら、私もゆるゆると眠りに落ちていったのだった。


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トクンーートクンーーー

耳元で聞こえる規則正しいく動く音をもっと感じたくて、スリスリと擦り寄る。


硬くて暖かいなにかが頭に触れて、何処か安心する甘い香りに包まれる。


その瞬間、少し早くなったその音の正体を確かめるべく、私はぱちっと目をあけた。

………ん?

目をあけたはずなのに、目の前は真っ暗だ。

もぞもぞと身動きを取ると、何かに拘束されてるような不自由。


「〜〜〜〜〜〜っ!?」


黒字に白銀でプリントが施されたTシャツは記憶に新しい。

…つまりは、明日翔に抱きしめられている、と言うことだ。


「起きたか。」

「え、あ、うん。」


いや、起きたかじゃないよ!

と言う言葉は、何と無くリラックスした表情の目の前の男に免じて飲み込むことにした。