明日を翔ける〜天翔〜




そっと明日翔の隣に座って顔を覗き込む。


…普通の高校生の寝顔だ。

言われないと暴走族の総長だなんてわからない。


確かに目つきは殺人レベルだけど、髪も染めてないし不良には見えない容姿をしてるのだ。

赤髪君も義経君も、一般人(といえるかはもはや謎)だから浮くが、芸能人だったらあり得る範囲の髪型だ。

…というかやたらおしゃれなんだよね。

天翔の幹部は!


そっと手を伸ばしてふわふわの頭を撫でると、ふらっと傾いて私に寄りかかってきた。


「…起きてるでしょ。」

「…寝てる。」

「仕方がないなぁ。甘えたはどっちよ。」


ズルズルと落ちてきた明日翔を膝の上で受け止めると、しばらくして本当に寝息を立て始めた。