あんなに冷たい顔をしてるのに、人ってわからないものよね。

なんて思って一人で笑う私はおかしいのかもしれない。

まだ明日翔のことも、天翔のことも、なにも知らない。


それなのに、一緒にいたいと思う女の勘を信じてみてもいいんじゃないかと、そう思った。



明日は土曜。

両親の墓参りに行こう。

きっと親戚は来ていないに違いない。


どうせ人を雇って掃除をさせているくらいなんだから。

そして、スッキリした気持ちで明日翔に会おう。


…もう少し彼らについて知ってみよう。


そしたらきっと、何かがわかる気がするから。