明日を翔ける〜天翔〜




「……ゆかり。」


制服のスカートを握りしめたまま立ち尽くす私に、くぐもった、消え入りそうな母の声。


「お母さん、さみしいな…。
ゆかりの、大人になった姿、見たかった…。」


「っ…お母さんっ!!なにいって…」


「一緒に、買い物…まだまだ足りないわ…。
ゆかりが、これから………なにに、なるのか…
あなたの、花嫁姿…見たかった…」


苦しそうに、でも優しい笑顔で言う母は少しも残念そうじゃなかった。