あの子が笑えますように

「押し付けがましいとは思う。

けど、洋介君にはさ、ちゃんと1人の人と真剣に付き合って欲しいの。

だって、じゃないと虚しいって思わない?」



兄貴は無言。

オンナも傍観してるだけ。





俺はビックリしてた。


だってさ、本当に兄貴、付き合ってて全然楽しそうじゃなかったんだよ。

どっか空っぽで、寂しそうに見えたんだ。




・・・あの子、エスパーだったのか?







「洋介君はさ、優しくて素敵な人だと思う。

ちゃんと1人と真剣に向き合えるよ。

そうしたらきっと・・・寂しくないよ」



穏やかな柔らかい声。



寂しい・・・?


兄貴は寂しかったんだろうか。

だからあんなにもオンナを抱いていたのだろうか。




「大丈夫だよ。

寂しいときは寂しいって言っていいし、泣きたいときには泣いていいんだよ。


いつもいつも頼りがいのある、優しくて強い男の子でいなくっても。

洋介君らしいんなら、きっとそれでいい」