───────────────────────── 「失礼します。優夜先生おられますか?」 「ん?ああ、二ノ宮先生ね。ちょっと待ってね。」 あ……………いつもの癖で下の名前で読んじゃった。 ま、いっか。通じたし。 「あ、来たか。待ってた。早速いくぞ。」 二ノ宮優夜(ニノミヤ ユウヤ)。昔も今もお世話になっている人だ。 ちなみに私のクラスの担任らしい。 あっ優夜には兄がいて、恭夜ていう名前。 この人には返しきれない恩がある。