俺様と双子達

寧音さんがくれたのは莉里とお揃いの時計…。



多分これも高い…。



「ヒナとライブ行くから頑張ってね~。」

「はい!!寧音さん、マジでありがとう!!」



この家は本当に温かい…。



俺もこの家に生まれたかったな…。



「あ、日向さん!!莉里返しに来ました。」

「おぅ!!あ、調度イイや。」



そう言って日向さんはどっかからプレゼントを持って来てくれた。



こんなによくしないで欲しい…。



変に期待しちゃう…。



「日向さん…。」

「今日は頑張れよ。」

「なんでプレゼントくれるの?」

「ん!?それは…。莉里が世話になってっからな。」

「家族でもないのに…。」

「お前はもう息子みたいなもんだろ。」



そのさりげなく言った言葉に涙が出た。



この歳になって泣くとは思わなかったな…。



「こんな事で泣くなよ…。」

「泣くよ…。ありがとう日向さん…。」

「俺は何もしてねぇぞ?」



ありがとう…。